精神神経安定剤

精神神経安定剤の効用

精神神経安定剤(トランキライザー)は、「心を鎮める」とか「気持ちを落ちつかせる」とか「眠気を催させる」という作用をもつ。これには、

  1. 抗不安および鎮静の効果のある穏和精神安定剤
  2. うつ病の場合の鎮静に有効な抗うつ剤
  3. 精神病における鎮静を目的とする強力精神安定剤

の3種類がある。普通、精神神経安定剤といっているのは、このうちの穏和精神安定剤、すなわちマイナートランキライザーのことである。
抗不安薬ともいわれる。強力精神安定剤とともに、医師の指示が必要で要。

精神神経安定剤は大脳辺縁系・視床下部に働いて、不安、緊張、抑うつなどの情動障害、神経症症状を改善するとともに、自律神経失調に基づく諸症状に対しても調整効果を発揮する。また、あるものは睡眠剤としても用いられている。