十味敗毒湯 ものもらい を漢方薬で治す

十味敗毒湯 ものもらい

十味敗毒湯 ものもらい を漢方薬で治すための知識です。十味敗毒湯は、ものもらい(麦粒腫)の治療によく用いられる漢方薬です。

ものもらいは、まぶたの縁にあるマイボーム腺に炎症が起こることで発生します。

十味敗毒湯 ものもらい を漢方薬で治す

十味敗毒湯

「十味敗毒湯」は、中医学や漢方薬において、「湯剤」(漢方を煎じて作った飲み薬)の一つです。

十味敗毒湯には、十種類の漢方薬が含まれていると考えられており、それぞれの成分が炎症や毒素の排除、体のバランスの調整などに寄与するとされています。

十味敗毒湯には、抗炎症作用や抗菌作用、解毒作用などがあり、ものもらいの症状を改善するのに役立ちます。化膿しているおできや、化膿を繰り返すにきび、皮膚炎、湿疹、じんましん、水虫などの改善に使われます。特に、分泌物が少ない場合に多く用いられます。ものもらいなどにも使われます。

効果・効能

体力中等度なものの皮膚疾患で、発赤があり、ときに化膿するものの次の諸症:
化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期、じんましん、湿疹・皮膚炎、水虫

 

成分

本品2包(3.75g)中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス1.75gを含有します。

成分 分量
日局キキョウ 1.5g
日局サイコ 1.5g
日局センキュウ 1.5g
日局ブクリョウ 1.5g
日局ボクソク 1.5g
日局ドクカツ 0.75g
日局ボウフウ 0.75g
日局カンゾウ 0.5g
日局ケイガイ 0.5g
日局ショウキョウ 0.5g

添加物として日局ステアリン酸マグネシウム、日局乳糖水和物を含有します。

用法・用量

次の量を、食前に水またはお湯で服用してください。

年齢 1回量 1日服用回数
成人(15歳以上) 1包(1.875g) 2回
7歳以上15歳未満 2/3包
4歳以上 7歳未満 1/2包
2歳以上 4歳未満 1/3包
2歳未満 服用しないでください

用法・用量に関連する注意

1. 次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください

(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦または妊娠していると思われる人。
(3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)。
(4)胃腸の弱い人。
(5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人。

2. 1ヵ月位(化膿性皮膚疾患・急性皮膚疾患の初期に服用する場合には1週間位)服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください

3. 本剤の服用により、まれに症状が進行することもありますので、このような場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください

十味敗毒湯

 

 

 

β遮断薬 降圧剤

β遮断薬 降圧剤

β遮断薬 は、体を緊張状態に導く交感神経の興奮を抑えて心臓の収縮力を弱め、心拍数を減少させて血圧を低下させます。主に心不全や頻脈、狭心症など心臓の治療薬として使われています。

成分名
  • アテノール
  • ビソプロロール
  • ピンドロール
  • ナドロール
  • ベタキソロール
  • メタプロロール
  • プロブラノロール
薬品名
  • テノーミン
  • メインテート
  • カルビスケン
  • ナディック
  • ロプレソール
  • セロケン
  • セレクトール
  • アセタノール
  • ミケラン
  • インデラル

β遮断薬 はどんな薬

交感神経が興奮すると、アドレナリンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が分泌され、これが心筋にあるβ受容体という場所に結合して心臓の拍動が激しくなり、血圧が上がります。

β遮断薬は、β受容体を遮断して、交感神経刺激が心筋に伝わるのを阻止します。血圧降下薬としての使用頻度は高くありませんが、心不全、狭心症など、心臓に不安のある高血圧の人の治療に用いられます。

注意点

遮断薬は、急に服用を中止すると、狭心症の悪化や急激な高血圧発作を生じることがあります。そこで、服用を中止するときは、1~2週間かけて徐々に薬の量を減らしていく必要があります。

決して自己判断で中断せずに、必ず医師に相談してください。副作用として、徐脈(心拍数が異常に減少すること)、動悸、めまい、頭痛、体のふらつきや倦怠感などが起こることがあります。

こんなときは医師・薬剤師に相談

β受容体は心筋だけでなく、気管支にも存在します。β受容体が遮断されると、気管支が収縮して気管支喘息の発作を誘発する可能性があるため、息巻支嘱息の持病がある人にはβ遮断薬を使用してはいけないことになっています。

徐脈がひどい人や重度の心不全の人、妊婦などにも使用できません。その他、慎重に投与しなければいけないケースもあるので、主治医とよく相談しましょう。

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糖尿病症状 軽減 改善 テンペ菌発酵  八酵麗茶 血糖値  ヘモグロビンA1C を下げる

アロエに深刻な副作用はないが、 セボフルラン との併用には注意する

アロエに深刻な副作用はないが、 セボフルラン との併用には注意する という情報です。吸入麻酔薬セボフルランとアロエの併用で、血液凝固にかかる時間が長くなることが報告されています。

アロエの摂取による副作用について

薬の服用を敬遠して、古くからの薬用植物である「アロエの効果」を期待してアロエを摂取する人も多いと思われます。それまで便秘で悩み、下剤を服用して下痢などをして、調整に困っていた人がアロエで解決してしまったという話は良く聞きます。
しかし、安全性についての総合的な研究はまだ行われていないようです。そして、子供や妊婦さん、授乳中の女性、そして腎臓や肝臓に障害のある人についての安全性は確立していないのです。

吸入麻酔薬セボフルランとアロエの併用で、血液凝固にかかる時間が長くなることが報告されています。後で述べるうように、アロエが肝炎を引き起こしたことが強く疑われる症例も報告されています。

【セボフルランとは】
セボフルランは、甘い香りをもつ、不燃性の高度にフッ素化されたメチルイソプロピルエーテルであり、吸入麻酔薬として全身麻酔の導入および維持に用いられる。揮発性麻酔薬の中ではデスフルランに次いで効果の発現と消失が速い。

毒性肝炎の症例の報告

アロエが引き起こす肝炎についての報告があります。それを最初に指摘したのは、ドイツのボン大学医学部の教授のひとりです。その教授が2005年に医学誌に発表した論文を紹介します。

50歳代後半のドイツ人女性が、黄疸、かゆみ、腹部不快感に1週間ほど苦しんだ末、ボン大学病院に担ぎ込まれた。

彼女は、身長167センチ、体重は70キロで、やや肥満気味の体型。それまで肝臓を患った経歴はないし、薬物を乱用したこともない。疑うべきは彼女が摂取していたアロエしかなかったのだ。

彼女は、老化防止目的でアロエベラの抽出成分500ミリグラムを含んだ錠剤を毎日服用する一方で、ビタミンCと亜鉛のサプリメントを併用していた。これを3週間継続したところ肝臓に毒性があらわれ、4週間後に入院することになってしまった。

ビタミンCと亜鉛の服用にあたっては製造元の指示に従っていて、これらの毒性を疑うには無理がある。そこで、生化学検査を実施したところ、肝障害を示すビリルビン値やアルカリフォスファターゼ値が正常な値よりもかなり高かった。

さらに、肝臓の生検では肝組織に壊死が見られ、深刻な肝炎であることが確認された。肝炎なら、まず第一にウイルス感染が疑われる。そこで、肝炎ウイルスA、C、Eの感染の有無を徹底的に検査したが、どれも検出はされなかった。

そうこうしているうちに入院から1週間が過ぎ、彼女の症状のすべてがすっかり消えた。すなわち、アロエベラの服用をやめて1週間後にすっかり回復したのだ。
アロエと毒性肝炎の因果関係は未解決のままだが、これまでの状況を総合すると、アロエを疑うのが妥当だろう。だが、アロエに肝臓への毒性はないとされているから、この症例は個人に特異なものとも考えられる。

アロエに限らず、摂取していて副作用があらわれたら、即座に中止するのが鉄則です。

アロエの効能・効果が期待できるアロエエキス(原液)ならこちら

α遮断薬 降圧剤

血管にあるα受容体を遮断して、交感神経の刺激が末梢神経に伝わるのを抑制し、血管を広げて血圧を下げる薬です。早朝高血圧や排尿障害のある人にも処方されます。

成分名
  • ドキサゾシンン
  • ウラピジル
  • プラジシン
  • テラジシン
  • ブナジシン
薬品名
  • カルデナリン
  • エブランチル
  • ミニプレス
  • バソメット
  • ハイトラシン
  • デタントール

α遮断薬はどんな薬

交感神経系の伝達物質であるノルアドレナリンは、血管のα受容体という場所に結合して血管を収縮させます。その結合を遮断して血管を拡張させて血圧を下げるのが、α薬です。

α遮断薬には、血糖値の上昇を抑える作用や、インスリンの分泌を促進する作用、血中のコレステロールを減少させる作用もあるので、高血圧と一緒に、糖尿病や脂質異常症を発症している人にも適しています。

注意点

α遮断薬には、服用し始めに強い血圧低下反応が見られる特徴があります。そのため、急に立ち上がったときなどに血圧の調節がうまくいかず、血圧が急低下してめまいや立ちくらみ、ふらつき、動悸などが起こることがあります(起立性低血圧)。
こうした症状はほとんどの場合、しばらく経つと自然に消えていき、再発することはまれですが、最初のうちは気をつけてください。

こんなときは医師・薬剤師に相談

α遮断薬は、服用開始時に効果が強く出るため、初回は少量から開始して、様子を見ながら徐々に薬の量を増やしていきます。

高齢者は、薬の影響が強く出る場合があります。利尿剤や他の種類の降圧剤を服用している人は、薬の作用が増強されることがあるので、特に注意が必要です。指示された用法・容量をきちんと守り、気になる症状が現れたら、医師か薬剤師に相談しましょう。

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ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)降圧剤

ARBには、血管を収縮させて血圧を上昇させるアンジオテンシンⅡという生理活性物質の働きを抑える作用があります。末梢血管を広げて血圧を低下させます。

成分名
  • ロサルタン
  • カンデサルタン
  • バルサルタン
  • オルメサルタンン
  • アジルサルタン
  • テルミサルタン
  • イルベサルタン
薬品名
  • ニューロタン
  • ブロプレス
  • ディオパン
  • オルメテック
  • アジルバ
  • ミカルディス
  • アバプロ
  • イルベタン

ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)ってどんな薬

アンジオテンシンⅡには、血管を収縮する作用や、血液量を増やす作用があり、これらの作用が血圧を上げます。

アンジオテンシンⅡは、細胞の受容体という場所に結合して働きますが、ARBは、アンジオテンシンⅡの代わりに受容体に結合し、その働きを妨げます。

その結果、抹消血管が広がり、血圧が下がります。腎臓や心臓の保護作用もあり、糖尿病性腎症の予防にも用いられます。

注意点

降圧作用が強く出て血圧が下がり過ぎると、めまいやふらつきが起こることがあります。ARBの服用中は車の運転や機械操作など、危険な作業を行う際には十分注意してください。

また、ARBの副作用として、皮膚のかゆみや発疹、貧血、血小板の減少などが生じることがあります。腎機能や肝機能が低下している人には慎重な投与が必要なので、事前に主治医に相談しましょう。

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ACE(ACE阻害薬)降圧剤

ACEは、血圧を下げる物質であるアンジオテンシンンⅡが体内でつくられるのを阻害します。この作用によって血管を広げ、腎臓からのナトリウムの排出を促して血圧を下げます。

成分名
  • エナラプリル
  • ペリンドプリル
  • ミダプリル
  • テモカプリル
  • リシノプリル
  • カプトプリル
薬品名
  • レニベース
  • コバシル
  • タナトリル
  • エースコール
  • エースコール
  • ロンゲス
  • ゼストリル
  • カプトリル

ACE(ACE阻害薬)とは

血圧を上げる生理活性物質であるアンジオテンシンⅡは、体内でアンジオテンシン変換酵素の作用を受けて作られます。ACEは、この酵素の働きを妨げて、アンジオテンシンⅡの産生を阻害し、血圧を下げます。ACEは血圧を下げる他、心不全や腎障害の治療にも有効であることが確認されています。

また、副作用のからせき空咳を利用して、高齢者の囁下障害に用いることもあります。

注意点

ACEを服用する人の20~30%程度に、コホコホとした空咳、(たんがからまない咳)が現れます。これは、薬が作用する過程で、体内にブラジキニンという物質が増えるためです。

空咳がつらい場合や声がれが続く場合は、別の薬への変更も考えられるので、医師か薬剤師に相談しましょう。また、ACEは塩分過多の状態では効果が弱いとされているので、塩分摂取を控えることも大切です。

こんなときは医師・薬剤師に相談

慢性心不全の人がACEを初めて服用すると、最初は急激な血圧低下を起こすことがあるので、血圧が安定するまで注意が必要です。

ACEには、重大な副作用として、血管性浮腫が現れることがあります。呼吸器に血管性浮腫が生じると、物が飲み込みにくい、息苦しいといった症状が現れます。症状がみられたら、すぐ医師に相談してください。

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Ca拮抗薬(カルシウム拮抗薬)降圧剤

血管を拡張して、血液の流れをよくすることによって血圧を下げる薬です。降圧剤として最も広く用いられる薬で、高血圧の治療のほか、狭心症の改善にも使われます。

成分名
  • ニフェジピン
  • アムロジピン
  • シルニジピン
  • ジルチアゼム
  • ニルバジピンン
  • エホニジピン
薬品名
  • アダラート
  • セミパット
  • アムロジン
  • ノルバスク
  • アテレック
  • コニール
  • カルブロック
  • ベルジピン
  • ヘルベッサー
  • ニバジール
  • ランデル
  • カルスロット

Ca拮抗薬(カルシウム拮抗薬)とは

血管の収縮・弛媛には、血管平滑筋(血管壁内の筋肉)へのカルシウムイオンという物質の流入が大きく関わっています。血管の筋肉にこの物質が流入すると、血管が収縮し、血圧が上昇します。Ca(カルシウム)括抗薬は、血管平滑筋へのカルシウムイオンの流入をブロックして血管を拡張させ、血圧を低下させます。
血管が拡張すると血流もよくなり、脳や心臓、腎臓の保護にもプラスに働きます。

注意点

Ca拮抗薬と、グレープフルーツなど柑橘系の果物を一緒にとらないでください。薬の作用が増強するため、血圧が下がり過ぎて、めまいやふらつきなどの症状が起こることがあります。

むくみ、頭痛、動悸、顔のほてり、便秘などの副作用が現れることもあるので注意しましょう。Ca括抗薬は、主に肝臓で代謝されるので、肝機能が低下している人は、見直しが必要かもしれません。

こんなときは、医師・薬剤師に相談

Ca括抗薬の服用を中止すると、狭心症の悪化や血圧の上昇などを引き起こす可能性があるので、自己判断で勝手に薬を中断してはいけません。
Ca括抗薬の重大な副作用として、劇症肝炎や肝機能障害、黄痘、血小板や白血球の減少などが報告されています。体のだるさや食欲不振、むくみ、白目が黄色くなるなどの肝機能低下の症状が現れたら、医師か薬剤師に相談しましょう。

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SGLT2(SGLT2阻害薬)糖尿病薬

SGLT2は、腎臓に作用するタイプの血糖降下薬です。腎臓におけるブドウ糖の再吸収を抑制する働きがあり、血中の余分な糖が尿中に排出され、血糖値が下がります。

成分名
  • イプラグリフロジン
  • ダパグリフロジン
  • イセオグリフロジン
  • トホグリフロジン
薬品名
  • スーグラ
  • フォシーガ
  • ルセフィ
  • アプルウェイ
  • カナグル
  • ジャディアンス

SGLT2(SGLT2阻害薬)ってどんな薬

血液中のブドウ糖は通常、尿と一緒に排出されず、腎臓の近位尿細管というところで血液中に再吸収されます。SGLT2には、腎臓におけるブドウ糖の再吸収に問わるタンパク質を阻害する働きがあります。

この作用で血液中の余分な糖が尿塘として排出されるのを促し、血糖値を低下させます。食後や食前などにかかわらず、血糖値が高くなっているときに尿糖を増やして血糖値を下げます。

注意点

SGLT2を服用すると多尿・頻尿になりやすく、脱水を起こしやすいので、注意が必要です。特に、高齢者や利尿剤を併用している人は脱水を起こしやすいので、要注意。

夏場はもちろん、のどが渇かない夏以外の時季も、小まめな水分補給を心がけてください。また、SGLT2を服用すると糖が尿中に排出されるため、体重減少効果が期待できますが、過度な体重減少には要注意です。

こんなときは医師または薬剤師にすぐ相談

尿糖が増えること自体はさほど心配はいりませんが、尿に糖が出ると細菌に感染ぼうこうえんしやすくなるので、膀胱炎など泌尿器の感染症や性器感染症を起こすことがあります。

特に女性は、尿路感染症や性器感染症を起こしやすくなります。排尿時に痛む、残尿感がある、尿が濁ったり血が混じったりする、陰部がかゆいなどの異常を感じたら、恥ずかしがらずに医師に相談してください。
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α-GI薬(α-グルコシダーゼ阻害薬)糖尿病薬

食前に服用して、食後の高血糖を改善する薬です。食事でとった糖質を分解して血糖値を上げるα-グルコシダーゼという酵素の働きを阻害して、食後の血糖値の上昇を抑えます。

成分名
  • アカルボース
  • グリボース
  • ミグリトール
薬品名
  • グルコバイ
  • ベイスン
  • セイブル

α-GI薬(α-グルコシダーゼ阻害薬)とは

食事でとった糖質は、小腸でα-グルコシダーゼという酵素の働きでブドウ糖に分解されます。そして、小腸から吸収されたブドウ糖が血液中に放出され、食後に血糖値が急上昇します。
α-GI薬(α-グルコシダーゼ阻害薬)はα-グルコシダーゼの働きを阻害して、小腸での糖質の分解・吸収をゆるやかにし、食後の急激な血糖値の上昇を抑えます。単独で用いるだけでなく、他の糖尿病薬と併用されることも多い薬です。

注意点

α-GI薬は必ず、食事の直前に服用することがポイント。食事中に服用し忘れに気づいたら、すぐに服用すれば問題ありません。

しかし、食後しばらく経ってから飲み忘れに気づいた場合は、効果はないので服用しても意味はありません。また、α-GI薬は小腸での糖の吸収を遅らせる薬なので、腸内細菌に作用してお腹の張りやおなら、下痢などの副作用が現れることもあります。

こんなときはすぐに医師または薬剤師に相談

α-GI薬は、単独では低血糖を起こしにくい薬ですが、SU薬など他の血糖降下薬との併用で低血糖が起こることがあります。

症状があらわれたらすぐにブドウ糖を摂取すること。糖質の分解を遅らせる薬なので分解が必要な砂糖をとっても、低血糖を解消できません。肝機能障害が起こることもあるので、だるさや黄疸などに注意して気になる場合は医師や薬剤師に相談してください。
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TZD薬(チアゾリジン薬)糖尿病薬

インスリンへの反応を改善する薬の一種で、主に脂肪細胞に結合してインスリンの働きを改善することにより、血糖値を低下させます。肥満傾向の糖尿病患者に多く使用される薬です。

成分名
ビオグリタゾン塩酸塩
薬品名
アクトス

TZD薬(チアゾリジン薬)とは

インスリンは肝臓や筋肉、脂肪における糖の取り込みを促すことによって、血糖値を調整します。しかし、肥満や糖尿病の人は、インスリンが作用する細胞のインスリンに対する反応が鈍くなり、血糖値が下がりにくくなります。

これがインスリン収博拓性ですが、TZD薬は、インスリン抵抗性を改善することで血糖値を低下させます。インスリンの分泌自体を促す作用はありません。

注意点

TZD薬を服用すると、食欲が増して、体重が増えることがあります。体内に水分がたまりやすくなり、むくみが生じることもあります。

体重を維持するためにも、医師から指示された食事療法や運動療法を続けることが大切です。SU薬を併用している人や女性は、むくみが現れやすいので、塩分のとり過ぎに注意を。服用中にむくみや急激な体重増加が現れたら、医師に相談しましょう。

こんなときはすぐに医師または薬剤師に相談

まれに副作用として心不全の憎悪、発症(動悸や息切れ)、肝機能障害などを来すことがあります。
過去に心不全を起こした人、肝炎や肝硬変などを合併している人にはTZD薬は使用できません。もともと肝機能がよくない人は特に、定期的なチェックが必要です。
体のだるさ、食欲不振、微熱、むくみ、黄疸など肝機能異常の症状があらわれた場合は、医師、か薬剤師に相談してください。
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