痛風

痛風の発作の予感がした時飲む薬・発作が起こった時に飲む薬

その昔、ニュートンも苦しんだという痛風は日本人にはめずらしい病気だという誤解が長い間あった。現在、痛風患者は50万人いるといわれている。この病気は血液中の尿酸の濃度が高くなり(高尿酸血症)、関節や腎臓、尿路、皮下などに尿酸塩が結晶となって析出した結果起こる病気で、特に足の親ゆびの付け根が、ひと晩のうちに赤くなって腫れ(足の発作・ポダグラ)、激しい痛みが続く場合が多い。核酸が体内で分解されると、尿酸となって尿に溶けて体外に排出される。
尿酸値を下げて痛風を治すための知識と習慣

血液1gの中の尿酸の平均は5.7mgであるが、肥満した人は尿酸値が高い。食餌療法と運動が、予防にも治療にも大切である。プリン体を多く含む食品(レバーなどのもつ類、きのこ、肉のエキス・スープ) を避け、水をたくさん飲んで尿量を1日2リットルくらいとし、運動をして標準体重を維持する。発作には必ず予感があるので、これを体得して1秒でも早く飲む。

痛風発作が起こった場合には、薬を内服すればよくなる。食餌療法や運動療法で高尿酸血症の治らない場合には服薬を生涯続けることになる。このような痛風治療剤としては、尿酸利尿剤と尿酸生合成抑制剤がある。腎臓に尿酸の結晶がたまるようになると腎不全を起こす。痛風の自覚症状がなくても、血液中の尿酸が10mg/dlになれば必ず尿酸低下薬を服用すること。8mg/dl以下の場合には食事療法をして定期的な検査を続けることでよいが、主治医に相談して決める。

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