抗菌性点眼薬は医師の指示がなくても買える
抗細菌性としてスルファメトキサゾール、抗炎症剤としてグリチルリチン酸カリウムが配合されている点眼薬は、細菌性結膜炎、ものもらい(麦粒腫)、眼瞼びらん、涙のう炎に効果がある目薬で、サンテ抗菌目薬、マイティアSG、新三共目薬などがある。
これらは医師の処方箋がなくても購入できる。
抗菌剤として抗生物質のエリスロマイシンン、テトラサイクリン剤、クロラフェニコール剤の眼軟膏剤等の製剤が利用されるが、医師の処方箋がないと一般には購入できない。
抗細菌性としてスルファメトキサゾール、抗炎症剤としてグリチルリチン酸カリウムが配合されている点眼薬は、細菌性結膜炎、ものもらい(麦粒腫)、眼瞼びらん、涙のう炎に効果がある目薬で、サンテ抗菌目薬、マイティアSG、新三共目薬などがある。
これらは医師の処方箋がなくても購入できる。
抗菌剤として抗生物質のエリスロマイシンン、テトラサイクリン剤、クロラフェニコール剤の眼軟膏剤等の製剤が利用されるが、医師の処方箋がないと一般には購入できない。
どこの家庭にも目薬、オキシドール、噴霧式の点鼻薬などは常備薬としておいてあるだろう。ただし、期限が切れていると知らずに使用していないだろうか。
目の粘膜や角膜は身体の諸器官の中でも最も敏感な部分である。適応を誤ると病状の悪化をみるだけでなく、他の眼病を誘発したり、時には失明してしまうことさえある。
点眼薬は目の保健や眼病の治療に広く一般家庭で気軽に常用されているが、注意深い使用が望ましい。長期間使用しても改善がみられない時には、専門医を受診すべきである。
角膜疾患や緑内障などのむずかしい病気を除いて、家庭で治療できる目の疾患には次のようなものがある。つかれ目、のぼせ目、くもり目、かすみ目、はやり目(結膜炎)、やに目、にごり目、なみだ目、はれ目、ものもらい(麦粒腫)、ゴロゴロする目、ほし目(フリクテンといい、失明することもある)、だれ目、雪目(強い雪の反射で目が痛む)。
一般には1日5~6回、2~3滴ずつ点眼する。点眼薬は無菌的に調製してある製剤なので、薬液の中に保存剤が入っているが、容器の先がまつげやまぶたに触れたり、患部に容器の先を入れて点眼すると、目やにや化膿菌、雑菌、細菌で汚染され、薬液が使用できなくなるので注意する。
また保存中に澱や結晶の出たものは使用しない。人によっては点眼液の配合薬にアレルギー症状を起こすこともあるので、薬物に敏感な人は1~2度使用した時点で反応をみてみよう。
また、目にゴミが入った時など、むやみに目薬を使用するよりは、流水で洗った方がよいこともある。目に異物が入った時は水洗いは生理食塩水(0.9% ) を用い、湿布には糊酸水(2% )、アクリノール(殺菌剤0.1%) が使用される。
もちろん使用期限の過ぎたものは使用しない。小児、幼児の手の届かない清潔な場所に保管することが望ましい。
目の乾きをとるのは防腐剤フリーの目薬
イライラ、不安、緊張、不眠などの諸症状には、マイナートランキライザーが効果がある。バランス、コントールは、タロルジアゼポキサイド製剤である。
ホリゾン、セルシンはジアゼパム製剤で、神経症(ノイローゼ)や心身症の人の治療に用いられ、かなりの成績をあげている。
マイナートランキライザーにはこのほか、オキサゼパム製剤のハイロングやメダゼパム製剤のレスミットがあり、いずれもよく使用されている。
個々の薬剤により、効果の出現時間や作用時間はみな異なるので注意したい。
特に高齢者は用量を少なくする必要がある。精神神経安定剤を飲んでいる時は、眠気、ふらつき、めまいなどの症状があらわれることがあるので、自動車の運転、危険な機械の操作になるべく従事しないように注意する必要がある。
服用していると催眠剤と同じように習慣性がつきやすく、服用量が増えてくるから連用は医師の指導によって行うべきである。特に妊娠する可能性のある人は注意すべきである。
何となく気分がすぐれず、考えがまとまらない。すべてに興味と意欲を失う。人とも会いたくない。みんなに迷惑ばかりかけて申しわけない。果てはいっそ死んでしまったほうがよいと意気消沈してしまう-
これが典型的なうつ状態である。こうした典型的なうつ病は、診断も容易であり、精神科で治療される。ところが、近頃、種々の身体症状を呈して精神科以外の各科を訪れるうつ病患者が注目されている。
いわゆる仮面デプレッションと呼ばれる病状で、これらの患者たちはうつ状態としての精神症状をもちながら、それを訴えることが少なく、むしろ多彩な身体症状(不眠、食欲不振、全身倦怠、頭重など) を主体とする。これを「仮面うつ病」といい、身体症状のうしろに実はうつ病がひそんでいる。この場合、患者自身は何か身体疾患にかかったものと思い込み、診察する医師もまた身体疾患を中心に考えることが多い。
誤診されやすく、時には不必要な治療が行なわれることもあるので、うつ状態をよく理解しておく必要がある。典型的なうつ病にかかるのは、比較的若年で、人情に厚い、活動的な人であるといわれている。
一方、更年期うつ病といって、マジメな中年の人がなるものもある。いずれにしてもうつ病は必ず治る。うつ病ないしうつ状態の治療には、抗うつ剤を中心として、これにマイナートランキライザーが併用される。
抗うつ剤では、トリブタノール、トフラニールがよく使われている。前者の成分はアミトリプチリンであり、後者の成分はイミプラミンであって、使用後1~2週間以内に著しい病状の改善をみる。効果が出ても2~3ヶ月月は続けて服用したほうが再発防止上よい。少量では、副作用はあまりあらわれない。
うつ病について詳しく
人には、心と身体がある。もともとはっきりと分けることができない1つのものの両面であるが、かりにこれを分けてみると、神経症(ノイローゼ)は心から起こる病気(精神的原因による病気)といえる。
神経症は脳やそのほかにも異常がなくて、自分を自分で悩ませている状態のことである。これには次のような症状がある。
心が身体に影響を及ぼして症状を起こすのが心身症である。循環器科、皮膚科、眼科、耳鼻科、婦人科、泌尿器科、整形外科など広範囲な領域で心身症が問題となっている。
小児もいろいろの心身症になる。神経症や心身症には、面接療法、精神分析療法、自律訓練療法、行動療法などが効果的であることはいうまでもないが、マイナートランキライザーの効果もかなり期待できる。
現代社会はストレスも当然多いが、それを上手にコントロールすることが「心の健康」にとって必要である。
現代人のストレス
精神神経安定剤(トランキライザー)は、「心を鎮める」とか「気持ちを落ちつかせる」とか「眠気を催させる」という作用をもつ。これには、
の3種類がある。普通、精神神経安定剤といっているのは、このうちの穏和精神安定剤、すなわちマイナートランキライザーのことである。
抗不安薬ともいわれる。強力精神安定剤とともに、医師の指示が必要で要。
精神神経安定剤は大脳辺縁系・視床下部に働いて、不安、緊張、抑うつなどの情動障害、神経症症状を改善するとともに、自律神経失調に基づく諸症状に対しても調整効果を発揮する。また、あるものは睡眠剤としても用いられている。
乗物酔いは耳の奥にある前庭迷路に加えられた刺激(加速度)によって起こるので、常日頃よりこの前庭迷路を刺激して鍛練すると乗物に強くなる。
スケート、ジェットコースター、体操、ブランコなど加速度の強いものならなんでもよい。積極的に身体を動かして加速度に対する耐性を獲得しよう。
また車に乗った場合には重心に近いところに位置するように心掛ける。バスならばエンジン部分より三席程離れた座席がよい。下を向かないように気をつけて楽な姿勢で座る。
目の前をかすめて通る近景は注視しない。動きの少ない遠景を眺めるかあるいは目をつぶると効果がある。tヮんlつんこの乗物酔いの予防薬(鎮章剤という) が見つかったきっかけには、面白いエピソードがぁる。抗ヒスタミン剤の登場した頃、じんま疹治療で通院していたおばあさんの話を、担当していた医師が見逃さなかったことから始まる。
おばあさんはいつも汽車で通院していたのだが、元来、汽車の動揺ですぐむかつくたちだった。それがじんま疹の治療を受け出してから平気になった。すなわち、使用した抗ヒスタミン剤ベナドリールという薬の思いがけない効果とわかったのである。
薬にはいろいろあるけれども頑固な乗物酔いの人には4日前と前日の2回、メイロン(7%重曹水) 五50mlを静脈注射することをお勧めする。これは前庭部の耳石に作用して動揺に対する感覚を鈍くするといわれていて、薬だけでは効果の充分でない人に有効である。
このように酔い止めの薬は抗ヒスタミン剤を主剤としたものが多い。抗ヒスタミン剤を用いることにより、神経の感受性を緩慢にするのが目的である。そのために、眠気が出ることもあり、ドライバーや機械を操作する人などは服用にあたって充分な注意が必要となる。
酔い止め予防薬は通常、服用してから30分ぐらい過ぎてから効く。したがって、酔う人はあらかじめ車に乗る30分ぐらい前に服用する必要がある。よくあることだが、酔い始めてから、あわてて服用しても、あまり効かない。
音を聴く耳は、外耳、中耳、内耳に分けられている。
内耳には蝸牛、三半規管、耳石器などの小さな器官が収納されていて、側頭骨の骨の中に埋没した状態になっている。乗物酔いは、この小さな器官である三半規管と耳石器前庭器官が、乗物の発進・停止・急カープ・振動などの上下左右に起こる加速度(速度の変化)によって刺激されて、自律神経刺激症状を起こした、いわば加速度性自律神経失調状態である。
特に、神経質な人、貧血の人、肝臓や胃腸の弱い人、過労、睡眠不足の人は、乗物酔いにかかりやすい。一度乗物酔いを経験すると「また酔うのではないか」と自己暗示をかけることになり、乗物酔いにかかりやすい傾向がある。
乗る前に飲んで予防、乗ってからでも効くものも(乗り物酔い)
微生物を殺す薬剤には次のような特性が要求される。
残念ながら、これらの条件を全部満足させてくれる消毒薬は今のところ、ない。メーカーによりいずれも一長一短があるのである。代表的な消毒薬としては、グルタラールなどがある。
この中で微生物殺減作用の強いものは、グルタラールと次亜塩素酸ナトリウムで、長時間使用するとあらゆる微生物を殺滅することができる。病原微生物の中で一番抵抗性の強い細菌芽胞にはグルタラールの2% 液あるいは次亜塩素酸ナトリウムの1一% 液に浸漬し、3時間以上の接触が必要とされている。
だが通常の細菌を消毒するのであれば十分間の浸漬で滅菌可能とされている。グルタラールと次亜塩素酸ナトリウム以外の、消毒剤は、細菌芽胞に対してほとんど無力と考えていただきたい。
B型肝炎ウィルスで汚染された血液の附著した手指の消毒には水道の流水と石鹸で該部を洗い流し(3~5分間)、消毒用エタノールまたはイソジンで清拭する。
ヒビテン、オスパンなどは家庭で最もよく使われている消毒剤である。手、皮膚の消毒には一般に、消毒用エタノール、イソプロパノールがよい。ヨードチンキ、希ヨードチンキは皮膚からの浸透性が強いため、手術前の皮膚消毒に使用する。切り傷、粘膜の消毒にマーキュロクロム液(2% ) が多く使われたが、チメロサール同様、水銀化合物のため水銀公害問題以来姿を消しつうつある。
鼻腔内におできや湿疹などのできた場合は、抗生物質剤や副腎皮質ホルモン剤入りの軟膏や液がよい。テラマイシン軟膏やリンデロンVG 軟膏などの塗布をすすめる。前者は、強力な塩酸オキシテトラサイタンという抗生物質が含まれており、後者には湿疹を早く治す成分と抗生物質のゲンタマイシンが入っている。
これら鼻の疾患は1週間前後で改善、好転のみられることが多いのだが、悪化するようであれば専門医に相談すべきである。
鼻の病気というと、鼻づまり、鼻アレルギー、副鼻腔炎などがあげられる。かぜをひいたための鼻水や鼻づまり、呼吸の苦しさから鼻を強くかんだあとの耳への影響などは煩わしいところである。
塵埃や煤煙をすっての鼻炎や、春先のいろいろな花粉の刺激で起こる鼻アレルギーなど、鼻は敏感な場所でもある。薬局の調剤室でも、粉薬を調剤しているとクシャン、クシャンと鼻アレルギーを起こすことがある。
かぜをひいた場合の鼻水や鼻づまりは感冒薬を飲むと、たいていは治ってしまう。感冒薬の中に抗ヒスタミン剤が入っているからである。一時的な鼻づまりは蒸しタオルで温めると、鼻の中の血管やリンパ管が拡張し、鼻汁が出てトンネルの中がスッキリする。点鼻薬として市販されているものは噴霧式のものが多い。スプレー式で便利である。点鼻液は末梢血管収縮薬が入っており、鼻腔内粘膜のうっ血、腫れを除去する。1~2回ずつ噴霧すると鼻がスーツとする。
最近では、こんな末楷血管収縮剤に抗アレルギー作用をもつ副腎皮質ホルモン剤を加えた薬なども使われている。作用が強いので幼児の使用は禁止され、また3~4回の噴霧が指示されている。また成人の場合もあまり頻繁に使用すると、鼻の粘膜を刺激して鼻血を出すこともあるので使用上の注意点を必ず守ること。