接触皮膚炎(かぶれ)

気がつかないうちにかぶれの原因になっているこんな身近な製品

皮膚炎は皮膚病のうちで一番多く、それだけに種類が多くその全部を披露することはできないので、主なものを取り上げる。かぶれというのは、ある物質が皮膚に接触した場合に起こる皮膚の炎症である。

その原因には、機械的刺激、化学的刺激あるいは、アレルギー反応などがあげられる。日常私たちが気がつかずに接していて、かぶれやすいものというと、主なものはいくつかしらがぞある。
化粧品、コンドーム、白髪染め、ゴム手袋、衣類、ハンドバッグやカバン、革手袋などの革製品、金、プラチナそのほかの材質の指輪・ピアスなどの金属アクセサリー製品をあげれば際限がないほどで、プリムラ・オブコニカ(西洋桜草) などの植物でもかぶれる。いろいろなものがかぶれの原因となっている。このような物質に接してかぶれたものを接触皮膚炎という。

治療は原因を除かなければどうにもならないが、原因を除けても、まずもって1週間~10日くらいは治らない。

治療薬は顔や頸を除けばレスタミンコーワ クリームでも治るが、早く治そうと思えば 、ウナコーワAがある。

皮膚の乾燥が激しい人では一般に軟膏という油性のものを使い、比較的油っぼい人ではクリームを使う。激しいかぶれで、水が出てくるようであれば強力な副腎皮質ホルモン剤であるリンデロン軟膏を使う。

長年同じ製品を使っているから安心しているのであるが、実はこれが1つの落し穴となっている。接触皮膚炎の中に同じものを使っているうちにアレルギー性になるものがあって、使いはじめからかぶれるわけではない。

また年齢的にも、中年を過ぎる頃になると次第に身体の抵抗力が弱ってくるのも原因の1つである。実際、化粧品皮膚炎が多いのは中年からであるが、皮膚の衰えを多数の化粧品でカバーしようとするからであろう。とくに皮膚が敏感で弱い人は、化粧品中の香料の刺激でかぶれることが多い。

かぶれの初期でかゆみで炎症のある時に炎症の個所を冷湿布で冷やすだけで効果がある。また、色黒の女性は化粧品アレルギーに注意したほうがよいといわれている。

化粧品かぶれを起こすと顔が紫色がかった灰色やチョコレート色に見える。例えば茶色のヘアダイを使って頭がかぶれれば、年をとってから白髪染めをしてもかぶれるのである。