にきび

充分な睡眠、胃腸の健康維持も大切

「にきびは青春のシンボル」というが、まさしくそうで、思春期になって皮脂分泌が盛んに淵なり、皮脂組成の異常を起こしたり、毛孔内の常在菌が増殖して角化が起こって皮脂の出口である毛孔が閉塞されて、にきびとなる。

顔面、特に額、頬、頤に好発し、また胸背部にもみられる。

にきびも、炎症がひどいと化膿して膿疱となる。軽症のときは、角質溶解、殺菌、皮脂分泌の抑制などの作用を持つ硫黄剤の配合されている局方晶のイオウカンフルローションが多用されている。
市販品としては、硫黄と殺菌剤レゾルシン配合のにきび治療剤【第2類医薬品】クレアラシル ニキビ治療薬クリーム レギュラータイプなどが使われる。

塩酸ミノサイクリの抗生物質を用いたミノマイシンローションなどが膿疱状態の時に使用される。しかしこれらの薬は医師の指示の下に使用する。

症状によってはミノマイシンを内服する。一般の注意事項としては、洗顔をして表面のほこりや細菌を洗い落とし、清潔を保つことは大切である。

洗顔には刺激の少ない石けんを用いる。化粧品はなるべく使用しないほうがよい。化粧品中の香料による刺激、化粧品の細粉類は毛孔からの皮脂分泌をさらに閉塞し、症状を悪化.させる。特に油脂性化粧品は使わないほうがよいようだ。

胃腸障害には注意し、便秘は避け、食事では脂肪、香辛料はひかえるようにする。睡眠にも充分注意すべきである。