β遮断薬 降圧剤

β遮断薬 降圧剤

β遮断薬 は、体を緊張状態に導く交感神経の興奮を抑えて心臓の収縮力を弱め、心拍数を減少させて血圧を低下させます。主に心不全や頻脈、狭心症など心臓の治療薬として使われています。

成分名
  • アテノール
  • ビソプロロール
  • ピンドロール
  • ナドロール
  • ベタキソロール
  • メタプロロール
  • プロブラノロール
薬品名
  • テノーミン
  • メインテート
  • カルビスケン
  • ナディック
  • ロプレソール
  • セロケン
  • セレクトール
  • アセタノール
  • ミケラン
  • インデラル

β遮断薬 はどんな薬

交感神経が興奮すると、アドレナリンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が分泌され、これが心筋にあるβ受容体という場所に結合して心臓の拍動が激しくなり、血圧が上がります。

β遮断薬は、β受容体を遮断して、交感神経刺激が心筋に伝わるのを阻止します。血圧降下薬としての使用頻度は高くありませんが、心不全、狭心症など、心臓に不安のある高血圧の人の治療に用いられます。

注意点

遮断薬は、急に服用を中止すると、狭心症の悪化や急激な高血圧発作を生じることがあります。そこで、服用を中止するときは、1~2週間かけて徐々に薬の量を減らしていく必要があります。

決して自己判断で中断せずに、必ず医師に相談してください。副作用として、徐脈(心拍数が異常に減少すること)、動悸、めまい、頭痛、体のふらつきや倦怠感などが起こることがあります。

こんなときは医師・薬剤師に相談

β受容体は心筋だけでなく、気管支にも存在します。β受容体が遮断されると、気管支が収縮して気管支喘息の発作を誘発する可能性があるため、息巻支嘱息の持病がある人にはβ遮断薬を使用してはいけないことになっています。

徐脈がひどい人や重度の心不全の人、妊婦などにも使用できません。その他、慎重に投与しなければいけないケースもあるので、主治医とよく相談しましょう。

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α遮断薬 降圧剤

α遮断薬

α遮断薬 降圧剤 に関する薬の情報です。血管にあるα受容体を遮断して、交感神経の刺激が末梢神経に伝わるのを抑制し、血管を広げて血圧を下げる薬です。早朝高血圧や排尿障害のある人にも処方されます。

α遮断薬 降圧剤

α遮断薬 (  アルファ遮断薬 )は、交感神経系のα受容体を遮断する薬剤の総称です。これにより、血管の収縮を抑制し、血圧を低下させる効果があります。主に以下のような疾患や症状の治療に用いられます。

成分名
  • ドキサゾシンン
  • ウラピジル
  • プラジシン
  • テラジシン
  • ブナジシン
薬品名
  • カルデナリン
  • エブランチル
  • ミニプレス
  • バソメット
  • ハイトラシン
  • デタントール

α遮断薬 はどんな薬

交感神経系の伝達物質であるノルアドレナリンは、血管のα受容体という場所に結合して血管を収縮させます。その結合を遮断して血管を拡張させて血圧を下げるのが、α薬です。

α遮断薬には、血糖値の上昇を抑える作用や、インスリンの分泌を促進する作用、血中のコレステロールを減少させる作用もあるので、高血圧と一緒に、糖尿病や脂質異常症を発症している人にも適しています。

注意点

α遮断薬には、服用し始めに強い血圧低下反応が見られる特徴があります。そのため、急に立ち上がったときなどに血圧の調節がうまくいかず、血圧が急低下してめまいや立ちくらみ、ふらつき、動悸などが起こることがあります(起立性低血圧)。
こうした症状はほとんどの場合、しばらく経つと自然に消えていき、再発することはまれですが、最初のうちは気をつけてください。

こんなときは医師・薬剤師に相談

α遮断薬は、服用開始時に効果が強く出るため、初回は少量から開始して、様子を見ながら徐々に薬の量を増やしていきます。

高齢者は、薬の影響が強く出る場合があります。利尿剤や他の種類の降圧剤を服用している人は、薬の作用が増強されることがあるので、特に注意が必要です。指示された用法・容量をきちんと守り、気になる症状が現れたら、医師か薬剤師に相談しましょう。

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ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)降圧剤

ARBには、血管を収縮させて血圧を上昇させるアンジオテンシンⅡという生理活性物質の働きを抑える作用があります。末梢血管を広げて血圧を低下させます。

成分名
  • ロサルタン
  • カンデサルタン
  • バルサルタン
  • オルメサルタンン
  • アジルサルタン
  • テルミサルタン
  • イルベサルタン
薬品名
  • ニューロタン
  • ブロプレス
  • ディオパン
  • オルメテック
  • アジルバ
  • ミカルディス
  • アバプロ
  • イルベタン

ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬)ってどんな薬

アンジオテンシンⅡには、血管を収縮する作用や、血液量を増やす作用があり、これらの作用が血圧を上げます。

アンジオテンシンⅡは、細胞の受容体という場所に結合して働きますが、ARBは、アンジオテンシンⅡの代わりに受容体に結合し、その働きを妨げます。

その結果、抹消血管が広がり、血圧が下がります。腎臓や心臓の保護作用もあり、糖尿病性腎症の予防にも用いられます。

注意点

降圧作用が強く出て血圧が下がり過ぎると、めまいやふらつきが起こることがあります。ARBの服用中は車の運転や機械操作など、危険な作業を行う際には十分注意してください。

また、ARBの副作用として、皮膚のかゆみや発疹、貧血、血小板の減少などが生じることがあります。腎機能や肝機能が低下している人には慎重な投与が必要なので、事前に主治医に相談しましょう。

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ACE(ACE阻害薬)降圧剤

ACEは、血圧を下げる物質であるアンジオテンシンンⅡが体内でつくられるのを阻害します。この作用によって血管を広げ、腎臓からのナトリウムの排出を促して血圧を下げます。

成分名
  • エナラプリル
  • ペリンドプリル
  • ミダプリル
  • テモカプリル
  • リシノプリル
  • カプトプリル
薬品名
  • レニベース
  • コバシル
  • タナトリル
  • エースコール
  • エースコール
  • ロンゲス
  • ゼストリル
  • カプトリル

ACE(ACE阻害薬)とは

血圧を上げる生理活性物質であるアンジオテンシンⅡは、体内でアンジオテンシン変換酵素の作用を受けて作られます。ACEは、この酵素の働きを妨げて、アンジオテンシンⅡの産生を阻害し、血圧を下げます。ACEは血圧を下げる他、心不全や腎障害の治療にも有効であることが確認されています。

また、副作用のからせき空咳を利用して、高齢者の囁下障害に用いることもあります。

注意点

ACEを服用する人の20~30%程度に、コホコホとした空咳、(たんがからまない咳)が現れます。これは、薬が作用する過程で、体内にブラジキニンという物質が増えるためです。

空咳がつらい場合や声がれが続く場合は、別の薬への変更も考えられるので、医師か薬剤師に相談しましょう。また、ACEは塩分過多の状態では効果が弱いとされているので、塩分摂取を控えることも大切です。

こんなときは医師・薬剤師に相談

慢性心不全の人がACEを初めて服用すると、最初は急激な血圧低下を起こすことがあるので、血圧が安定するまで注意が必要です。

ACEには、重大な副作用として、血管性浮腫が現れることがあります。呼吸器に血管性浮腫が生じると、物が飲み込みにくい、息苦しいといった症状が現れます。症状がみられたら、すぐ医師に相談してください。

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Ca拮抗薬(カルシウム拮抗薬)降圧剤

血管を拡張して、血液の流れをよくすることによって血圧を下げる薬です。降圧剤として最も広く用いられる薬で、高血圧の治療のほか、狭心症の改善にも使われます。

成分名
  • ニフェジピン
  • アムロジピン
  • シルニジピン
  • ジルチアゼム
  • ニルバジピンン
  • エホニジピン
薬品名
  • アダラート
  • セミパット
  • アムロジン
  • ノルバスク
  • アテレック
  • コニール
  • カルブロック
  • ベルジピン
  • ヘルベッサー
  • ニバジール
  • ランデル
  • カルスロット

Ca拮抗薬(カルシウム拮抗薬)とは

血管の収縮・弛媛には、血管平滑筋(血管壁内の筋肉)へのカルシウムイオンという物質の流入が大きく関わっています。血管の筋肉にこの物質が流入すると、血管が収縮し、血圧が上昇します。Ca(カルシウム)括抗薬は、血管平滑筋へのカルシウムイオンの流入をブロックして血管を拡張させ、血圧を低下させます。
血管が拡張すると血流もよくなり、脳や心臓、腎臓の保護にもプラスに働きます。

注意点

Ca拮抗薬と、グレープフルーツなど柑橘系の果物を一緒にとらないでください。薬の作用が増強するため、血圧が下がり過ぎて、めまいやふらつきなどの症状が起こることがあります。

むくみ、頭痛、動悸、顔のほてり、便秘などの副作用が現れることもあるので注意しましょう。Ca括抗薬は、主に肝臓で代謝されるので、肝機能が低下している人は、見直しが必要かもしれません。

こんなときは、医師・薬剤師に相談

Ca括抗薬の服用を中止すると、狭心症の悪化や血圧の上昇などを引き起こす可能性があるので、自己判断で勝手に薬を中断してはいけません。
Ca括抗薬の重大な副作用として、劇症肝炎や肝機能障害、黄痘、血小板や白血球の減少などが報告されています。体のだるさや食欲不振、むくみ、白目が黄色くなるなどの肝機能低下の症状が現れたら、医師か薬剤師に相談しましょう。

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SGLT2(SGLT2阻害薬)糖尿病薬

SGLT2は、腎臓に作用するタイプの血糖降下薬です。腎臓におけるブドウ糖の再吸収を抑制する働きがあり、血中の余分な糖が尿中に排出され、血糖値が下がります。

成分名
  • イプラグリフロジン
  • ダパグリフロジン
  • イセオグリフロジン
  • トホグリフロジン
薬品名
  • スーグラ
  • フォシーガ
  • ルセフィ
  • アプルウェイ
  • カナグル
  • ジャディアンス

SGLT2(SGLT2阻害薬)ってどんな薬

血液中のブドウ糖は通常、尿と一緒に排出されず、腎臓の近位尿細管というところで血液中に再吸収されます。SGLT2には、腎臓におけるブドウ糖の再吸収に問わるタンパク質を阻害する働きがあります。

この作用で血液中の余分な糖が尿塘として排出されるのを促し、血糖値を低下させます。食後や食前などにかかわらず、血糖値が高くなっているときに尿糖を増やして血糖値を下げます。

注意点

SGLT2を服用すると多尿・頻尿になりやすく、脱水を起こしやすいので、注意が必要です。特に、高齢者や利尿剤を併用している人は脱水を起こしやすいので、要注意。

夏場はもちろん、のどが渇かない夏以外の時季も、小まめな水分補給を心がけてください。また、SGLT2を服用すると糖が尿中に排出されるため、体重減少効果が期待できますが、過度な体重減少には要注意です。

こんなときは医師または薬剤師にすぐ相談

尿糖が増えること自体はさほど心配はいりませんが、尿に糖が出ると細菌に感染ぼうこうえんしやすくなるので、膀胱炎など泌尿器の感染症や性器感染症を起こすことがあります。

特に女性は、尿路感染症や性器感染症を起こしやすくなります。排尿時に痛む、残尿感がある、尿が濁ったり血が混じったりする、陰部がかゆいなどの異常を感じたら、恥ずかしがらずに医師に相談してください。
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α-GI薬(α-グルコシダーゼ阻害薬)糖尿病薬

食前に服用して、食後の高血糖を改善する薬です。食事でとった糖質を分解して血糖値を上げるα-グルコシダーゼという酵素の働きを阻害して、食後の血糖値の上昇を抑えます。

成分名
  • アカルボース
  • グリボース
  • ミグリトール
薬品名
  • グルコバイ
  • ベイスン
  • セイブル

α-GI薬(α-グルコシダーゼ阻害薬)とは

食事でとった糖質は、小腸でα-グルコシダーゼという酵素の働きでブドウ糖に分解されます。そして、小腸から吸収されたブドウ糖が血液中に放出され、食後に血糖値が急上昇します。
α-GI薬(α-グルコシダーゼ阻害薬)はα-グルコシダーゼの働きを阻害して、小腸での糖質の分解・吸収をゆるやかにし、食後の急激な血糖値の上昇を抑えます。単独で用いるだけでなく、他の糖尿病薬と併用されることも多い薬です。

注意点

α-GI薬は必ず、食事の直前に服用することがポイント。食事中に服用し忘れに気づいたら、すぐに服用すれば問題ありません。

しかし、食後しばらく経ってから飲み忘れに気づいた場合は、効果はないので服用しても意味はありません。また、α-GI薬は小腸での糖の吸収を遅らせる薬なので、腸内細菌に作用してお腹の張りやおなら、下痢などの副作用が現れることもあります。

こんなときはすぐに医師または薬剤師に相談

α-GI薬は、単独では低血糖を起こしにくい薬ですが、SU薬など他の血糖降下薬との併用で低血糖が起こることがあります。

症状があらわれたらすぐにブドウ糖を摂取すること。糖質の分解を遅らせる薬なので分解が必要な砂糖をとっても、低血糖を解消できません。肝機能障害が起こることもあるので、だるさや黄疸などに注意して気になる場合は医師や薬剤師に相談してください。
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TZD薬(チアゾリジン薬)糖尿病薬

インスリンへの反応を改善する薬の一種で、主に脂肪細胞に結合してインスリンの働きを改善することにより、血糖値を低下させます。肥満傾向の糖尿病患者に多く使用される薬です。

成分名
ビオグリタゾン塩酸塩
薬品名
アクトス

TZD薬(チアゾリジン薬)とは

インスリンは肝臓や筋肉、脂肪における糖の取り込みを促すことによって、血糖値を調整します。しかし、肥満や糖尿病の人は、インスリンが作用する細胞のインスリンに対する反応が鈍くなり、血糖値が下がりにくくなります。

これがインスリン収博拓性ですが、TZD薬は、インスリン抵抗性を改善することで血糖値を低下させます。インスリンの分泌自体を促す作用はありません。

注意点

TZD薬を服用すると、食欲が増して、体重が増えることがあります。体内に水分がたまりやすくなり、むくみが生じることもあります。

体重を維持するためにも、医師から指示された食事療法や運動療法を続けることが大切です。SU薬を併用している人や女性は、むくみが現れやすいので、塩分のとり過ぎに注意を。服用中にむくみや急激な体重増加が現れたら、医師に相談しましょう。

こんなときはすぐに医師または薬剤師に相談

まれに副作用として心不全の憎悪、発症(動悸や息切れ)、肝機能障害などを来すことがあります。
過去に心不全を起こした人、肝炎や肝硬変などを合併している人にはTZD薬は使用できません。もともと肝機能がよくない人は特に、定期的なチェックが必要です。
体のだるさ、食欲不振、微熱、むくみ、黄疸など肝機能異常の症状があらわれた場合は、医師、か薬剤師に相談してください。
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BG薬(ビグアナイド薬)糖尿病薬

インスリンの反応を改善する薬で、肝臓で糖が作られるのを抑制して、筋肉で糖が効率よく使われるのを助けます。これによってインスリンの効き目がよくなり血糖値が安定します。

成分名
  • ブホルミン塩酸塩
  • メチホルミン塩酸塩
薬品名
  • ジベトス
  • メトグルコ

BG薬(ビグアナイド薬)とは

肝臓で過剰にブドウ糖が作られ、血中に供給されることが高血糖の一因です。BG薬は、肝臓の過剰な糖の放出を抑え、同時に筋肉や脂肪におけるブドウ糖の取り込みを促して、インスリンへの反応を改善し、インスリンの働きをよくして、血糖値を下げます。
小腸での糖の吸収も抑えます。これらの相乗作用で、1日の血糖値を全体的に下げる効果を発揮します。肥満型の糖尿病にも有効です。

注意点

脱水状態になると、乳酸アシドーシスを起こしたり、腎機能が低下したりすることがあるので、十分な水分補給をしましょう。

お酒を多く飲む人や、他に利尿薬や利尿作用のある薬を服用している人、高齢の人などは特に脱水になりやすいので、注意が必要です。飲酒時は必ず水分を一緒にとり、普段から意識して小まめに水分を補給するように心がけてください。

こんなときはすぐに医師または薬剤師に相談

非常にまれですが、重大な副作用として、乳酸アシドーシスという状態に陥ります。乳酸アシドーシスは、血液中に乳酸が過剰に蓄積して、血液が酸性に傾くことで生じます。

嘔吐や腹痛、筋肉のけいれん、脱力感に始まり、進行すると脱水や低血圧、ショック状態、全身けいれん、傾眠(うとうとする)などの症状が現れ、放置すると死に至ります。症状が現れたら、すぐ医師の診療を受けてください。
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DPP-4阻害薬 糖尿病薬

インクレチンというホルモンの分解を防ぎ、高血糖のときだけインスリン分泌を促す薬です。数年前に登場した新しい薬ですが、現在、血糖降下薬の主流となっています。

成分名
  • シタグリプチン
  • ビルダグリプtンン
  • アログリプチン
  • サキサグリプチン
  • トレラグリプチン
薬品名
  • ジャヌビア
  • グラクティブ
  • エクア
  • ネシーナ
  • トラゼンタ
  • テネリア
  • スイニー
  • オングリザ
  • ザファテック
  • マリゼブ
  • DPP-4阻害薬とは

    食後に血糖値が上がると、腸管からインクレチンというホルモンが分泌されますが、これがすい臓のβ 細胞を刺激してインスリン分泌を促します。

    血液中のDPP-4という酵素にはインクレチンを分解する働きがあります。DPP-4阻害薬は、DPP-4を阻害してインクレチンの分解を防ぎ、インクレチンの作用を持続させます。インスリンの分泌が高まり、高血糖が改善します。

    注意点

    DPP-4阻害薬は高血糖のときだけ効果を発揮するため、単独では低血糖を起こしにくい薬とされています。ところが、SU薬など他の血糖降下薬を併用している場合は、低血糖を起こすことがあります。

    低血糖が起ったら、すぐに糖分(砂糖やブドウ糖など)を摂取してください。副作用が少なく、比較的安全に使えますが、お腹の張りや便秘などの消化器症状が現れることがあります。

    こんなときはすぐに医師または薬剤師に相談

    DPP-4阻害薬は、他の血糖降下薬と併用して処方されることが多い薬です。他の薬と一緒に服用して、頻繁に低血糖を起こすような場合には、薬の種類や服用量の見直しが必要になるので、主治医に相談しましょう。また、腎障害や肝障害のある人の場合は、服用する際には注意が必要です。そこで、定期的に検査を受けて、医師の指示のもとで服用することが大切です。
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