アロエに深刻な副作用はないが、セボフルランとの併用には注意する

アロエの摂取による副作用について

薬の服用を敬遠して、古くからの薬用植物である「アロエの効果」を期待してアロエを摂取する人も多いと思われます。それまで便秘で悩み、下剤を服用して下痢などをして、調整に困っていた人がアロエで解決してしまったという話は良く聞きます。
しかし、安全性についての総合的な研究はまだ行われていないようです。そして、子供や妊婦さん、授乳中の女性、そして腎臓や肝臓に障害のある人についての安全性は確立していないのです。

吸入麻酔薬セボフルランとアロエの併用で、血液凝固にかかる時間が長くなることが報告されています。後で述べるうように、アロエが肝炎を引き起こしたことが強く疑われる症例も報告されています。

【セボフルランとは】
セボフルランは、甘い香りをもつ、不燃性の高度にフッ素化されたメチルイソプロピルエーテルであり、吸入麻酔薬として全身麻酔の導入および維持に用いられる。揮発性麻酔薬の中ではデスフルランに次いで効果の発現と消失が速い。

毒性肝炎の症例の報告

アロエが引き起こす肝炎についての報告があります。それを最初に指摘したのは、ドイツのボン大学医学部の教授のひとりです。その教授が2005年に医学誌に発表した論文を紹介します。

50歳代後半のドイツ人女性が、黄疸、かゆみ、腹部不快感に1週間ほど苦しんだ末、ボン大学病院に担ぎ込まれた。彼女は、身長167センチ、体重は70キロで、やや肥満気味の体型。それまで肝臓を患った経歴はないし、薬物を乱用したこともない。疑うべきは彼女が摂取していたアロエしかなかったのだ。
彼女は、老化防止目的でアロエベラの抽出成分500ミリグラムを含んだ錠剤を毎日服用する一方で、ビタミンCと亜鉛のサプリメントを併用していた。これを3週間継続したところ肝臓に毒性があらわれ、4週間後に入院することになってしまった。
ビタミンCと亜鉛の服用にあたっては製造元の指示に従っていて、これらの毒性を疑うには無理がある。そこで、生化学検査を実施したところ、肝障害を示すビリルビン値やアルカリフォスファターゼ値が正常な値よりもかなり高かった。さらに、肝臓の生検では肝組織に壊死が見られ、深刻な肝炎であることが確認された。肝炎なら、まず第一にウイルス感染が疑われる。そこで、肝炎ウイルスA、C、Eの感染の有無を徹底的に検査したが、どれも検出はされなかった。
そうこうしているうちに入院から1週間が過ぎ、彼女の症状のすべてがすっかり消えた。すなわち、アロエベラの服用をやめて1週間後にすっかり回復したのだ。
アロエと毒性肝炎の因果関係は未解決のままだが、これまでの状況を総合すると、アロエを疑うのが妥当だろう。だが、アロエに肝臓への毒性はないとされているから、この症例は個人に特異なものとも考えられる。

アロエに限らず、摂取していて副作用があらわれたら、即座に中止するのが鉄則です。

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