鎮痛剤

痛みのメカニズム

「痛み」とは、全身のほとんどすべての部位に分布する神経末端の受容器が刺激されて起こる感覚で、大脳皮質の痛覚中枢において「異常状態発生」がキャッチされたことを意味している。

痛みがどのようなメカニズムで起こってくるかについては不明の点が多い。最近ではヒスタミン、プロスタグランジンなどの発病物質と痛みの関係が研究されている。
痛みの持続する場合には、なにはともあれ鎮痛剤によって痛みをとることが先決で、それから「どうして痛くなったのか」を追究することになる。ただ単に痛みがなくなったからと、安心するわけにはいかないのである。鎮痛剤は3つに大別される。

皮質性鎮痛剤

この薬は大脳皮質の痛覚中枢に作用して鎮痛効果を発揮する。モルヒネに代表される薬である。

視丘性鎮痛剤

この薬にはアスピリン、フェナセチン、スルピリンなどよく知られているものが多い。解熱剤としても使われる。間脳にある視丘体に作用する。

末梢性鎮痛剤

末梢の受容器から中枢に向かう痛覚伝導路に作用する薬で、コカイン、新しい非ステロイド系鏡痛・抗炎症剤がこれに相当する。

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