ひとからうつる風邪とうつらない風邪
人がかかる病気のうちで、もっとも頻度が高いのが風邪で、年齢によっても差はありますが、1人が年間平均6回程度かかります。
風邪というと、冬の病気のように考えられがちですが、夏に流行するものもあり、季節とは無関係です。
咳、鼻水、喉の痛み、頭痛、そして発熱、食欲不振、全身の倦怠感、寒気、かぜの症状もさまざまです。
かぜは、いろいろな病原体で起こる上気道炎の総称で、単一の病気ではありません。風邪は、まず感染しないものと感染するものとに分けられます。感染しないかぜの原因には、寒冷、ほこり、ガスのような刺激が原因となるものと、鼻や気管支の粘膜になんらかの刺激があってアレルギーを起こしてかぜ症状になるものがあります。
寒冷、ほこり、ガスなどの原因によるかぜは、特殊な環境が発病のきっかけとなるので、その環境の改善が治療にも予防にもつながります。
アレルギーによる風邪は、特定の個人に頻発する傾向があり、特別の条件やアレルゲンが推定されることが多いので、その対策が治療や予防になります。
次に、「社会の迷惑」である感染する風邪についてですが、大きく分けてかぜ症候群とインフルエンザがあり、これらには病原体が存在します。8~9割までがウィルスによって発病し、細菌の二次感染により多彩な症状を起こします。
かぜの病原体と考えられているのは、インフルエンザウィルス、RSウィルス、アデノウィルス、ライノウィルスなどのウィルスとマイコプラズマならびに、溶連菌、肺炎球菌、肺炎桿菌、ブドウ球菌、インフルエンザ菌などの細菌です。
ウィルスの型は200種類もあるといわれ、また流行する型が毎年異なります。それゆえに免疫ができずに、何回も風邪をひいてしまうのです。
風邪・インフルエンザ | 薬を使わない食事療法(病気・症状別)
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