虫刺され

虫に刺されたら一刻も早く塗り薬で手当てをしておく

虫刺されは虫の種類にもよるが、初期の手当てが大切で、赤く腫れたらすぐ抗ヒスタミン剤にカンフル、メントール、サリチル酸メチル等の鎮痒剤の入っているウナコーワ
をつけると虫刺されの痒みも炎症も止まる。

腫れのひどい時は殺菌消毒剤アクリノール液(0.1% )で冷湿布すると炎症がとれる。虫刺されが何回も続くうちに虫の毒によってアレルギー性になって、稀には発熱することもある。虫刺されが1ヶ月も2ヶ月も治らずにいると、そこがいぼ状に硬くなって激しい痒みが起こり、冬の間も治らなくなるものがある。
これを結節性痒疹というが、これには普通に薬を塗っても治らない。

毒蛾による皮膚病には

毒蛾というのは、蛾自身が皮膚を刺すわけではなく、毒蛾とその幼虫である毛虫の粉が皮膚に付着すると起こる。毒蛾やその毛虫の粉というのは細い針のような形をしていて、毒蛾などをたたいたりするとその粉が飛んできて、汗にぬれた皮膚に付着しているうちに刺さってしまうものである。

そのため蜂に刺されたように1ヶ所が大きく腫れるのではなく、蚊に刺されたような赤い丘疹が腕とか頚とかを中心にたくさんできてしまう。発疹ができはじめたら早急に薬剤を塗布する必要があるが、薬を塗る前に一度軽く水で洗い流すと、毒蛾の粉が落ちて被害も少なくなる。

薬は虫刺されの項のものでよいが、刺さった粉の毒液のために数分から数時間中に、局所に激しい痔みを伴って発疹するので、抗ヒスタミン剤、局所麻酔剤、副腎皮質ホルモン剤を配合したアレルギールクリームがその炎症を抑えるので効果的である。