疲れ目

一般点眼薬

一般型点眼薬とは、各種の症状、眼精疲労(つかれ目)、結膜充血(血目)、眼瞼縁炎(ただれ目)、涙のう炎(なみだ目)、紫外線その他の光による限炎、はれ目、眼病予防(水泳のあとなどでほこり、異物、汗などが目に入った時)、こり目、やに目、かすみ目、ほし目、つき目などの症状に幅広く合わせて、有効なクスリを複数に配合してある目薬である。

ロートプラスには、弱った目の細胞機能を回復するためにL-アスパラギン酸、カリウムを、また眼筋に作用して異常緊張を除き、視力の改善、目の疲れに効果のあるメチル硫酸ネオスチグミン、消炎性の強いグリチルリチン酸カリウム、充血、腫れの炎症に効果のある、塩酸ナファゾリン、目の細胞の働きを活発にし抵抗力をつけて、眼病予防に効果あるゼリドキシンをそれぞれ相補的に配合してある。

サンテドゥプラスEアルファ には、眼精疲労における微動調節改善に効く成分が配合されている。

疲れ目にはアサイーベリーなどの抗酸化成分が効く人もいます。

結膜乾燥(コンタクトレンズなどによる)

人工涙型点眼薬を用いるのは、水泳のあとやほこりが目にはいった時

人工涙型点眼薬は、メチルセルローズ、塩化ナトリウム、防腐剤を含んだ粘性のある点眼薬で、結膜乾燥、乾性角膜炎のほかコンタクトレンズ用液として用いられる。

市販品として、マイティアCLは塩化ナトリウムを含む液でコンタクトレンズのソフト及びハードコンタクトレンズの装着時に使用する。サンテソフト は類似の薬品が配合されており、涙液の補助や水泳のあと、ほこりが目に入った時の眼病予防やコンタクトレンズ装着用に使用する。
マイティアハードレンズ装着液はハードコンタクトレンズ装着時に使用される。そのほか、薬局ではコンタクトレンズ洗浄剤、保存性、ソフトコンタクトレンズに用いるたんばく除去剤も販売されている。

使い捨てコンタクト、カラコンのトラブルを防ぐ

ものもらい、炎症

抗菌性点眼薬は医師の指示がなくても買える

抗細菌性としてスルファメトキサゾール、抗炎症剤としてグリチルリチン酸カリウムが配合されている点眼薬は、細菌性結膜炎、ものもらい(麦粒腫)、眼瞼びらん、涙のう炎に効果がある目薬で、サンテ抗菌目薬、マイティアSG、新三共目薬などがある。
これらは医師の処方箋がなくても購入できる。

抗菌剤として抗生物質のエリスロマイシンン、テトラサイクリン剤、クロラフェニコール剤の眼軟膏剤等の製剤が利用されるが、医師の処方箋がないと一般には購入できない。

目の乾きをとるのは防腐剤フリーの目薬

点眼薬

点眼薬の「有効期間」にはとくに気をつけたい

どこの家庭にも目薬、オキシドール、噴霧式の点鼻薬などは常備薬としておいてあるだろう。ただし、期限が切れていると知らずに使用していないだろうか。

目の粘膜や角膜は身体の諸器官の中でも最も敏感な部分である。適応を誤ると病状の悪化をみるだけでなく、他の眼病を誘発したり、時には失明してしまうことさえある。

点眼薬は目の保健や眼病の治療に広く一般家庭で気軽に常用されているが、注意深い使用が望ましい。長期間使用しても改善がみられない時には、専門医を受診すべきである。

角膜疾患や緑内障などのむずかしい病気を除いて、家庭で治療できる目の疾患には次のようなものがある。つかれ目、のぼせ目、くもり目、かすみ目、はやり目(結膜炎)、やに目、にごり目、なみだ目、はれ目、ものもらい(麦粒腫)、ゴロゴロする目、ほし目(フリクテンといい、失明することもある)、だれ目、雪目(強い雪の反射で目が痛む)。

一般には1日5~6回、2~3滴ずつ点眼する。点眼薬は無菌的に調製してある製剤なので、薬液の中に保存剤が入っているが、容器の先がまつげやまぶたに触れたり、患部に容器の先を入れて点眼すると、目やにや化膿菌、雑菌、細菌で汚染され、薬液が使用できなくなるので注意する。

また保存中に澱や結晶の出たものは使用しない。人によっては点眼液の配合薬にアレルギー症状を起こすこともあるので、薬物に敏感な人は1~2度使用した時点で反応をみてみよう。

また、目にゴミが入った時など、むやみに目薬を使用するよりは、流水で洗った方がよいこともある。目に異物が入った時は水洗いは生理食塩水(0.9% ) を用い、湿布には糊酸水(2% )、アクリノール(殺菌剤0.1%) が使用される。

もちろん使用期限の過ぎたものは使用しない。小児、幼児の手の届かない清潔な場所に保管することが望ましい。
目の乾きをとるのは防腐剤フリーの目薬